埼玉県にある有名湧き水スポット
先日、埼玉県の和光市にある白子熊野神社に天然水を汲みに行きました。神社と天然水とは何の関係もないと思われるかもしれませんが、ここは「熊野神社境内の湧水」として、埼玉県にある湧き水スポットのなかでは結構有名な場所です。

成増駅から徒歩15分程度の場所に位置するこの白子熊野神社、発祥その他については不明なようですが、伝わるところによると1千年前に建てられたそうです。境内には戦後に富士山の溶岩で作られたという洞窟霊場があるのが特徴です。
神社の入り口付近に湧き水が流れている場所を発見したので、持参したペットボトルに水を注ぎました。
本当に飲めるかなんとなく不安だったので、係の人に話をうかがったところ、「飲めないことはないですが、飲む前に一度煮沸することを勧めています」とのことです。
「どちらから来たのですか?」と聞かれたので、「神奈川の方から・・・」と答えると、「そんなに湧き水が出る場所少ないんですか!?」と驚いた顔をしていました。もしかしたら、遠方地からわざわざ汲みに来る人は少ないのかもしれません。

話によると、神社と通りを隔てた向こう側にも「白子斜面林の湧水」と呼ばれる湧き水スポットがあり、地元の人は結構汲みに来るそうです。
せっかく来たので、この白子斜面林の湧水も汲んでみようと思い、係の人にお礼を言って、その場所に行ってみました。道路を渡って神社の向かい側に行ってみると、そこは崖に面した駐車場になっていました。
まろやかで少し甘みのある飲みやすい味

駐車場の一角に小さな水たまりがあり、T字型のパイプから水面に向かって勢いよく水が吹き出しています。本当にこれがその湧き水かどうか疑わしかったのですが、周りに水質保全などについての看板があったので、取りあえず信じることにしました。
水の中に手を入れてみると、まずその温かさに驚かされます。この日は雪がちらつく寒い日で、当然ながら湧き水もキンキンに冷えたものを想像していたのですが、ずっと手で触っていられるほど温かかったです。
この水も持参したもう一つのペットボトルに入れて、無事に2箇所の水を手に入れました。煮沸してから飲んだほうが良いと言われましたが、その場で両方を味見してみました。
微妙に味が違っていて、白子斜面林の湧水の方が若干土の香りが強い気がします。しかし、どちらもまろやかで少し甘みのある飲みやすい味でした。自宅に帰って煮沸しても美味しく飲めました。
お茶やコーヒーをいれたり、料理を作るときにこの水を使えば水道水よりもずっと美味しくなるということですので、興味がある方は汲みに行ってみてはいかがでしょうか。
<スポット情報>
名称:武州白子 熊野神社
所在地: 埼玉県和光市白子2-15-50
電話番号:048-462-8581